チャットレディが確定申告をする際の注意点は?働き方別に解説

チャットレディ確定申告 アイキャッチ

「確定申告したいけどチャットレディで働いているのが会社にバレたらどうしよう…」

「チャットレディが本業だけど確定申告って絶対しないといけないの?」

など確定申告について不安に思っている方は多いですよね。

今まで副業をしたことがない方は会社が年末調整をしてくれているので、確定申告をしたことがない方もいるでしょう。

ここでは、「確定申告は何をしたらいいのか」や「チャットレディが会社にばれずに確定申告をする方法」をわかりやすくまとめました。

そもそもチャットレディにかかる税金には何がある?

チャットレディで得たお金にかかる税金は、様々です。

  • 1.所得税(及び復興特別所得税)
  • 2.住民税
  • 3.消費税

上記がチャットレディに掛かる税金になります。

ここからはそれぞれの税金について詳しく解説していきます。

所得税とは

1年間の所得に対してかかる税金で国に納める税金のことを指します。

また2013年1月1日から「東日本大震災からの復興ために必要なお金」として復興特別所得税も支払わないといけません。

住民税とは

国に納める所得税とは違い、住民税は「自分が住んでいる自治体」に納める税金です。

収入によって支払う金額が異なります。

前年度の所得金額が少ない人や専業主婦・学生は非課税になるケースもあります。

副業で得た収入金額に関係なく、副業分も必ず納税しなければなりません。

消費税とは

消費税は日常生活の中で買い物をする時に支払っていますよね。

そのほかにも「課税売上高が1,000万円を超える人」は申告をして翌々年から納税しないといけません。

消費税の税率は10%で売上に対して消費税が発生します。

チャットレディでも確定申告が必要なケースって?

副業をしている全員が確定申告をしなければいけないわけではありません。

働き方と所得によって確定申告の要・不要が変わる

〈働き方と所得額〉確定申告
副業として20万円以下の所得不要
本業として48万円以下の所得不要
副業として20万円以上の所得
本業として48万円以上の所

気をつけたいのが年間売上ではなく年間所得がいくらだったかが大切です。

例えば、「年間売上が22万円で、経費に3万円かかった」であれば、年間所得は売上から経費を差し引いた額の19万円になります。

「副業」で年間20万円以上の所得がある場合

副業としてチャットレディをしている方は、年間所得が20万円以上ある時のみ確定申告が必要です。

経費を差し引いた年間所得が20万円以下の方は、確定申告をする必要はありません。

「本業」で年間48万円以上の所得がある場合

専業主婦や学生、チャットレディを本業としている方は年間所得が48万円以上あれば確定申告が必要です。

年間所得が48万円以下の方は基礎控除があるため確定申告は不要です。

Checポイント

副業の場合は、年間所得20万円以上。本業の場合は、年間所得48万円以上で確定申告が必要。確定申告は、年間売上ではなく、年間所得で決まることも覚えておきましょう。

チャットレディの「所得税・住民税」計算方法

所得税と住民税がどれくらいの金額になるのか気になる方はご自身で計算することができます。

所得税の計算方法

まず所得金額を計算しましょう。

「所得金額=1年間の総売上−経費」です。

所得金額にかかる税率は、5%〜45%で、金額によって異なるため国税庁のホームページで確認しましょう。

また、2037年まで復興特別所得税2.1%がかかるため所得税と併せて納付しなくてはいけません。

住民税の計算方法

住民税の出し方は、「所得割の金額=(前年の総所得金額-所得控除額)×税率-税額控除額」です。

前年の総取得金額とは、前年度の総取得金額から必要経費や保険料などの控除額を引いた金額で、その金額に自治体の税率を乗算します。

もし、確定申告が不要で住民税のみ申告する場合は、1月1日時点で住んでいる地方自治体に必ず申請をしましょう。

申請方法は住んでいる地方自治体によって異なります。 

    会社に副業がばれたくない方はここで必ず気をつけなくてはいけないことがあります。

    会社がまとめて住民税を支払うことを「特別徴収」といい、個人で年4回に分けて支払うことを「普通徴収」といいます。

    申請する際に、「特別徴収」と「普通徴収」のどちらを選択するか記入欄があるので必ず「普通徴収」を選択しましょう。

    「普通徴収」を選択することで、地方自治体から会社に通知がいかなくなるため、会社ばれのリスクが軽減されます。

必見!チャットレディの経費になりえるもの

稼ぐために頑張ったのに、税金で引かれて手元に残るお金が少なくなるのは嫌ですよね。

できる限り手元に残るお金を増やすために必要経費になりえるものをまとめました。

経費になりうる7項目

経費として申請できる項目は、下記になります。

  • 美容費や衣装費
  • 通信費
  • 消耗品費
  • 家賃や水道光熱費
  • 旅費交通費
  • 接待交際費や会議費
  • 図書費

などがあります。

身バレを防ぐために普段とは違った衣装やドレスを用意するのも仕事上必要になりますよね。

在宅でチャットレディをしている方であれば、カメラや照明器具も消耗品費として形状できます。

領収書は必ず残しておく

「確定申告するときに領収書が必要」とよく耳にすることはありませんか。

確定申告する時に、領収書の提出自体は必要ありません。

ただし、領収書は保管義務があるため5年〜7年は保管しておきましょう。

万が一税務調査が入ったとき提出できなければ追加で税金を払わなくてはいけなくなるかもしれません。

領収書を発行してもらえなかった時や無くしてしまった時は変わりに、

  • クレジットカードや電子マネーの利用明細
  • 銀行の振込明細書
  • ECサイトなどのオンライン通販の確認メール
  • レシート

などが有効になります。

レシートは日が経つと文字が薄れてしまうため、事前にコピーをして保管しておくのがベストでしょう。

チャットレディの確定申告の手順

チャットレディが初めての副業だった場合、確定申告を何からしたらいいのかわかりませんよね。

ここでは確定申告の流れをまとめたのでぜひ参考にしてみてください。

手順①1年間の売上を計算する

確定申告をする年の1月1日〜12月31日までの総売上を計算します。

手渡しで給料をもらう場合、必ずメモをするなどして記録しておきましょう。

手順②1年間でかかった経費を計算する

仕事のために使った経費を計算しましょう。

領収書やレシートなど全て合算して経費がいくらかかったか計算します。

手順③確定申告の申請書を作成する

申請書は白色申告と青色申告があるので、自分の収入に応じて選びましょう。

職業欄は、チャットレディとは書かずに接客業と記入すれば問題ありません。

手順④確定申告書類を税務署に提出する

提出方法は「郵送での提出」か「e-Tax」の2つから選択できます。

「e-Tax」とはスマートフォンから申請できる電子申請で、郵送で提出するより手間が省けます。

使用方法は、所轄の税務署に電子申告等開始届出書を提出しないといけませんが、オンラインで申請が可能です。

手順⑤納税があれば支払う

申請をして納税が必要であれば支払いましょう。支払い方法は、

  • 振替申請をする
  • e-taxを利用する
  • クレジットカード
  • QRコードを読み取りコンビニ支払い
  • 金融機関・税務署の窓口で現金での支払い

があるのでご自身で支払いやすい方法を取りましょう。

チャットレディの確定申告「白色申告・青色申告」ってなに?

確定申告をするときに全員が同じ書式で申請するわけではありません。

ここでは白色申告と青色申告の説明をします。

白色申告と青色申告の違い

会計帳簿をつける際に簡易的でいいのが「白色申告」であり、厳密につけないといけないのが「青色申告」です。

「青色申告」は、青色申告承認申請書を税務署に提出しないと使用ができません。 

そのため提出していない人は必然的に「白色申告」での確定申告になります。

チャットレディの収入や働き方に応じて選ぶことが大切なのでそれぞれのメリット・デメリットを説明します。

白色申告が向いている人

副業としてチャットレディをしている方は簡単な手続きで提出ができる白色申告が向いています。

メリットは、青色申告のように承認手続きをしなくていいので期限までに確定申告をするだけです。

デメリットは、特別控除が受けることができないため経費が通りにくくなる可能性があります。

青色申告が向いている人

本業としてチャットレディをしていてある程度稼ぎがある方は青色申告が向いています。

メリットは、「65万円の特別控除が受けられる」や「赤字が3年繰り越すことができる」があげられます。

デメリットは、確定申告をする前に青色申告承認申請書を提出しなくてはいけなかったり、複雑な会計帳簿の提出をしなくてはいけなかったりと手間がかかります。

確定申告の無申告は危険!

「確定申告をしていない人もいるし、バレなきゃ大丈夫」と思っていませんか?

確定申告をしていないことが税務調査で発覚すると、

  • 無申告加算税
  • 延滞税
  • 重加算税

を支払わないといけなくなります。

主婦の方や、学生で扶養に入っている方はご自身の納税分と扶養の配偶者控除の二重に脱税していることになります。

ご自身で確定申告をしていれば払わなくていいお金なので、確定申告が必要な方は必ず申告することをおすすめします。

まとめ

確定申告はめんどくさいイメージがありますよね。ですが、申告をしないと後々余計に面倒になってしまいます。

周りにバレたくないからといって確定申告しないのではなく、バレないためにも確定申告をしましょう。

申告期間に一気にやろうとすると大変なので、収入や経費を毎月まとめておくと楽かもしれません。